EDHほど一人回しが面白いフォーマットはない。半日は余裕で遊べる。

ハイランダーだから毎回微妙に違った展開があり、組み合わせによっては構築の時に想定しなかった思わぬ挙動をみせるときごある。特に初手からどうやって動くかは、バンドによってはかなり難しい。要練習。競技じゃないから、練習なんてほどほどで良いという正論はやめて。

例えば、トラシオス&ティムナデッキ(中身はタグから遡って貰ってもよいが、概ね一般的な青茶デッキ)初手がこうだったとする。

溢れかえる岸辺
樹木茂る山麓
悟りの教示者
Demonic Tutor
永遠溢れの杯
遅延
霊気貯蔵器

まずこれはキープかどうか。
初動はどうするのか。

おそらく慣れた人は悟りの教示者からMana Crypt、Demonic TutorからTimetwisterを持ってきて3ターン目に打つプランを考えるだろう。もしくは相手の展開が早ければ、追加で引いたマナソースに応じてDemonic Tutorからremora、リス研、むかつきあたりをサーチする。

土地は青と黒を別の土地から出るように分けたいこと、自然の知識やスカイシュラウドの要求を引いたときに青マナが出るtropicalisland、繁殖池をセットしたいので、初手のフェッチからはtundra、bayouサーチがよい。2ターン目のドローカードで印鑑や青マナが出る土地が引ければ、未来予知を想定してtundra、underground seaとして緑を捨てる。

2、3ターン目の動きは展開やドローによるから、あくまで予想できるプランの一例だが、霊気貯蔵器というゴミを抱えるとしても、良好な手札であることは間違いない。


EDHのデッキの難しさにはハイランダーでカードの種類が多く、展開が一様で無いことだけでなくて、チューターを使い分けるところにある。何でもあり、ではこの記事を書く意味がない。一応動かす上での指標がある。何かに特化したデッキは特有の動きがあるだろうから、一般的なデッキの話。

①Mana Crypt
②ドロー

まず一番必要なのはマナ加速。チューターで真っ先に持ってくるカード。とにかくこれが無いと始まらない。どうせチューターで持ってくるなら最強のMana Cryptがよい。

マナ加速があるハンド、太陽の指輪をもってるとか、モックス印鑑が複数あるとかでは、ドローをサーチする。おおよそ2ターン目までに
キャストできるならばTimetwisterが第一選択、サーチしてまで使うドローはリス研、未来予知、むかつきあたりが多いか。

チューターで上記を引っ張ってくるのであれば、逆に言うとマナ加速が不十分でドローもないハンドは不適当ということになる。マリガン。


ジェネラルが強力なドロー源だったり、マナ加速を行える場合は初手に要求されるカードはもう片方だけで良くなるので、また少し変わってくる。

例えばズアーはネクロポーテンスに繋がるため、初手に金属モックスや水蓮の花びらが複数あっても容易にリカバリーでき、カード失って速度を上げる動きはマッチしている。金粉のドレイクで投了に追い込まれるギャンブルっぽい動きではあるが。

一方でジェネラルが擬態の原形質の場合。このカードはドローもマナ加速も出来ないので、初手でやりくりしないといけない。初手にある金属モックスや水蓮の花びらはかなり負担になる。ゲームの中盤以降に、例えば未来予知でめくれたりすると強いんだけどね・・・そもそも金属モックスなどを採用するかどうかの問題があり、初手にあってもマリガン牌になってしまう可能性が高い。


同じようなデッキレシピ、同じカードが採用されていてもジェネラルによって使い方が変わる。コンボに関して紹介している記事はたくさんあるけど、そこに至る過程は多くの場合説明は不十分というか、選択肢が多すぎて説明しきれないので、一人回しで習得する必要がある。他人に自分のデッキを貸してみるとよくわかる。EDHに限った話ではないが、デッキをコピーするだけでは仕様が無い。

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