またスタンで禁止カード、相棒も大幅に弱体化。

最近パワーカードが刷られては環境が荒れて禁止を繰り返している。スタンダードはもとより環境の変化が早いフォーマットだったが、急激に変動することが少なかったレガシーでも凶デッキができては禁止(弱体化)を繰り返している。

運営がどう思っているかは分からないが、プレイヤーの中には毎週毎週このゲームに触れられるわけでもなく、月に1回、状況によっては3か月に1回くらいプレイするだけの人も多数いる。自分もそうである。そんな中、環境がすぐに変わるスタンダードは追いかけきれないのだが、あまり変動がないレガシーだとカードをゆっくり集めてデッキを温めていても、それなりに長い間使えるので無駄にならない。というよりも、一線級ということを追求しなければ、死儀礼のシャーマンのような汎用的で強烈な特定出来へのアンチカード(つまり墓地対策ということだが)が出現しない限り、何とか戦えるレベルでは使い続けることができる。

自分も長いことレガシーを組んでいた。フェッチ、デュアラン、意志の力をはじめとした青いデッキの基本骨格を持っていれば、それっぽいクロックパーミは生物を新しいものに変えていくことでいつでも使えた。そして、ガチで調整している人には及ばないものの、彼らと同じ土俵に立てるくらいのデッキパワーは持ち合わせているので、遊べるくらいにはなる。

しかし昨今の急激な環境の変動を繰り返すうちに、ついにレガシーも休止することにした。デッキを弄って遊べるころには次の爆弾デッキが出てきたり、禁止カードが出て環境が変わっていたりする。追いかけきれない。


そこでEDHである。

自分はEDHは登場直後から遊んでいるが、今ではすべての資産がEDHに統合された。もちろん新しいカードの開拓や戦術の変化はあったにせよ、大きな変動はない。デッキによっては、黎明期に流行ったモノリスコンボを未だに必要としているし、キナンのように新しい形で使う方法も出てきた。

EDHの最高に良い点は、集めたカードが無駄にならないこと。

もちろん禁止カードが出るので、その界隈のカードたちは残念ながらお蔵入りする。しかし魔力の墓所、チューター、フェッチ、デュアルランドなどの基本的な骨格は一度集めればあらゆるデッキで使いまわすことができる。最初はもちろん値段的なハードルは高いのだが、コツコツ集めても環境激変で無駄になるということは、少なくとも今まではなかった。そして現段階でも、カードが使えるかどうかにおいては一番変動が少ない(戦術的な変動はそれなりにある)。例えばモダンのデッキ1個つくるのに10万円前後かかるわけだが、これを使えば緑単のガチデッキは十分組める。2色程度ならデュアラン、フェッチを妥協しても何とか動かせるので、同程度の予算でも不満が出るほどのデッキにはならない。3色以上だと色事故防止にタップインが増えがちで少しストレスにはなると思うが、最初は1~2色くらいから初めて徐々に買い足していけばよいと思う。

カジュアルフォーマットではあるものの、近年ではプレイ人口も増え、サイドイベントで遊べる機会も増えていることも追い風。愛着のあるカードをずっと使い続けられるというのは、それだけでもうれしいこと。


また、EDHでは多くのコンセプトを楽しむことができる。

多人数戦で対戦相手の総ライフは多いため、もちろん環境はコンボによりがちなのだが、決め手がコンボというだけでコントロール的にアドを稼いで動くデッキ、高速でコンボをたたきつけるデッキ、ビートダウンを意識したデッキなど様々。近年のカードを使った他フォーマットでは、パワーカードたたきつけ合戦になってるきらいはあって、良くも悪くも似たり寄ったりな印象を受けてしまう。EDHでは統率者というシステムが逆に良い方向に働いていると思っていて、それぞれのデッキが、統率者とのシナジーを意識した固有のカードを使っていくので、それを探したり組み合わせることが面白い。

・ドゥイネンの精鋭
・霧女
・Thought Lash
・Leshrac’s Sigil

これらは特定のデッキでの超重要カードで、他のデッキには普通は採用されない。こういった珍しいカードだけでなく、通常に使いうるカードでもデッキによっては扱い方が変わる。

例えば波止場の恐喝者。

これは色が合えば是非とも使いたい強力なマナ加速だが、デッキによってはそれ以上の付加価値がつく。

例えば不屈の追跡者、ゴロス、ウェザーライトの艦長、シッセイは無限マナから能力を無限に起動できるので、ティムールの剣歯虎や練達の魔術師、バリンで出し入れして、(宝物の出る数次第で)勝ち手段になる。これらのデッキでは、波止場の恐喝者をサーチすることが展開だけでなく勝ち手段にもつながるので、他のデッキよりも重要視されることになる。

例えばフェイに呪われた王、コルヴォルドの場合、先述の波止場の恐喝者+ティムールの剣歯虎で無限マナ無限ドローとなり勝てるのだが、波止場の恐喝者単独でも大量の生贄にできるパーマネントを繰り出せるので相性が良い。先のデッキよりも更にサーチする重要性が高い。

「どうせ即死コンボだらけなんでしょ?」を敬遠している人は、実はEDHを知らないことが多い。デッキに打ち消し呪文を山盛り投入して、変異種で殴って勝つデッキはビートダウンだろうか?では、EDHで最後の勝ち手段がコンボでそこに至るまでのプロセスが様々なデッキはすべて一括りにできるのか?


他にも魅力はあるのだが、それはいずれどこかで。

EDHでは

・集めたカードが無駄になりにくい
・様々なシナジーを生かしたデッキができる

この点が他のフォーマットよりも楽しい利点。

MTGに触れる機会は少ないけれども、MTGが好きで細々と続けている人には最高におすすめのフォーマット。

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