EDHデッキパワーレベルの話
2020年10月31日 Magic: The Gathering
僕はランキングとか、こういう格付けは好きでは無い。本質を捕らえているとは言い難いから。
例えば、僕のトラシオス&ティムナは勝つつもりで最適化したデッキだと自負しているけど、残念ながらパワーカードやすぐにゲームを決めるように最適化しているのではない。1:1の他のフォーマットと多人数戦での戦い方の違いを意識して、少し弱めのカードが入っている。定義上は7-8になってしまう。いやむしろ、パワーカードの塊というほどではないから、更に落ちるのか?最速のコンボルートもあるけど、基本的な立ち回りのスタンスは遠回りだから、これを最適化されたものといっていいのか。
というのは詭弁だが。
多人数戦で強弱のランキングをつけようとしても、強すぎる相手と認識されることで集中攻撃で落とされて、結果、勝てない(それを強デッキというの?)ということにもなる。額面のスペックと多人数戦での実戦の中での強弱は別物ということで、いつも不思議に思うのは、なぜにズアーのランクがあんなに高いのかと。ズアーが属する“Titans”の定義にはこんな風に書いてある。
Titans
The Commanders in this category have proven themselves as consistently competitive, even over several shifts in the meta. Playing any of these decks into a competitive environment should yield solid results.
でも、ズアーを使ってきた自分としては、ガリアより下だと思うよ。冗談じゃ無く。
ズアーは脅威度Maxなのに対処が簡単で、弱統率者が並んだときに目の敵にされてゲームにならない。もちろんトラシオス&ティムナも1:3で戦い続けたら勝てるわけ無いんだけど、なぜそうならないのか。
ズアーはオープンリーチをする。ターンを返したら負けなので、全てのプレイヤーが勝つための最適行動は何が何でもズアーを処理すること。
トラシオス&ティムナはジェネラルの登場は勝利に直結しない。こっそり手札にコンボを揃えているかもしれないし、何もないかもしれない。他のプレイヤーの最適行動は、トラシオス&ティムナへの妨害か自分の展開を優先するかは決められない。トラシオス&ティムナの手札が見えていない限り。この不確定要素による、相手の行動の失敗が勝ちに繫がる。
でも、この相対的に弱いことによる“強さ”はランキングに反映されるのかね。ズアーだって、同じようにオープンリーチするプレイヤーが増えると対処されずに生き残って勝ちのチャンスがあるが。
そういう意味では、卓の構成が大事なので、ズアーはTitansの厳密な定義には当てはまらない。
いずれにせよ、対戦相手に集中攻撃されやすいかどうかと言う不確定要素が入るので、結局、最後にはカードパワーの足し算で決めることになるが、僕は経験則からデッキパワー=カードパワーではないと思っているので、胡散臭いランキングになってしまう。
そして最後に大事なことは、プレイヤー自体のヘイト。EDHの大会に出て思ったことがある。予選ラウンドで勝って決勝にいくじゃん?そうすると、デッキとしてではなく、勝ったプレイヤーとして狙われる。これは、あまり想定していなかったことだけど、EDHはあくまでカジュアルフォーマットで競技志向には向かないものだと再認識した。だって、狙われたら誰でも勝てないじゃん?1:1と違うんだから。
競技的に何かを行おうとするほど、デッキパワーにはプレイヤーの行動による補正が入る。例えば勝率だけでランキングを組んだときに、ズアーのランクがガタ落ちして、相対的に弱く漁夫の利をとる無限のエルシャが勝ち上がったとする。多くの人がランキングを見て思うことは、エルシャヤバいからマークしよってこと。確かにエルシャはターンを返すとコンボが決まらなくてもアドが稼げるから次に繫がりやすいし、すぐに殺そうと。そこでマークをされたエルシャは勝てなくなり、狙われなくなった他のデッキが勝って…
いたちごっこになるだけである。
勝ちを追求することは面白いことなんだが、EDHで勝つために必要なのは究極的にはデッキパワーを高めることでは無くて、狙われないことなのだから、それを目指してデッキを組み替えることは出来ても、完全に対戦相手を思い通りには操れないのでいくらでも強弱は変動してしまう。ランキングなぞ作るだけ無駄というか、作らない方が一部のデッキにとっては都合が良いというのが僕の考え。まあランキングというツールは対象となる物事に詳しくない人が、本質かどうかは別に何となく全体像を把握するのには向いているから、自然と成り上がっていくのが流れなんだが。例えばガチカジュで揉めないようにランクをすり合わせるとか、用途はいろいろあるし。
例えば、僕のトラシオス&ティムナは勝つつもりで最適化したデッキだと自負しているけど、残念ながらパワーカードやすぐにゲームを決めるように最適化しているのではない。1:1の他のフォーマットと多人数戦での戦い方の違いを意識して、少し弱めのカードが入っている。定義上は7-8になってしまう。いやむしろ、パワーカードの塊というほどではないから、更に落ちるのか?最速のコンボルートもあるけど、基本的な立ち回りのスタンスは遠回りだから、これを最適化されたものといっていいのか。
というのは詭弁だが。
多人数戦で強弱のランキングをつけようとしても、強すぎる相手と認識されることで集中攻撃で落とされて、結果、勝てない(それを強デッキというの?)ということにもなる。額面のスペックと多人数戦での実戦の中での強弱は別物ということで、いつも不思議に思うのは、なぜにズアーのランクがあんなに高いのかと。ズアーが属する“Titans”の定義にはこんな風に書いてある。
Titans
The Commanders in this category have proven themselves as consistently competitive, even over several shifts in the meta. Playing any of these decks into a competitive environment should yield solid results.
でも、ズアーを使ってきた自分としては、ガリアより下だと思うよ。冗談じゃ無く。
ズアーは脅威度Maxなのに対処が簡単で、弱統率者が並んだときに目の敵にされてゲームにならない。もちろんトラシオス&ティムナも1:3で戦い続けたら勝てるわけ無いんだけど、なぜそうならないのか。
ズアーはオープンリーチをする。ターンを返したら負けなので、全てのプレイヤーが勝つための最適行動は何が何でもズアーを処理すること。
トラシオス&ティムナはジェネラルの登場は勝利に直結しない。こっそり手札にコンボを揃えているかもしれないし、何もないかもしれない。他のプレイヤーの最適行動は、トラシオス&ティムナへの妨害か自分の展開を優先するかは決められない。トラシオス&ティムナの手札が見えていない限り。この不確定要素による、相手の行動の失敗が勝ちに繫がる。
でも、この相対的に弱いことによる“強さ”はランキングに反映されるのかね。ズアーだって、同じようにオープンリーチするプレイヤーが増えると対処されずに生き残って勝ちのチャンスがあるが。
そういう意味では、卓の構成が大事なので、ズアーはTitansの厳密な定義には当てはまらない。
いずれにせよ、対戦相手に集中攻撃されやすいかどうかと言う不確定要素が入るので、結局、最後にはカードパワーの足し算で決めることになるが、僕は経験則からデッキパワー=カードパワーではないと思っているので、胡散臭いランキングになってしまう。
そして最後に大事なことは、プレイヤー自体のヘイト。EDHの大会に出て思ったことがある。予選ラウンドで勝って決勝にいくじゃん?そうすると、デッキとしてではなく、勝ったプレイヤーとして狙われる。これは、あまり想定していなかったことだけど、EDHはあくまでカジュアルフォーマットで競技志向には向かないものだと再認識した。だって、狙われたら誰でも勝てないじゃん?1:1と違うんだから。
競技的に何かを行おうとするほど、デッキパワーにはプレイヤーの行動による補正が入る。例えば勝率だけでランキングを組んだときに、ズアーのランクがガタ落ちして、相対的に弱く漁夫の利をとる無限のエルシャが勝ち上がったとする。多くの人がランキングを見て思うことは、エルシャヤバいからマークしよってこと。確かにエルシャはターンを返すとコンボが決まらなくてもアドが稼げるから次に繫がりやすいし、すぐに殺そうと。そこでマークをされたエルシャは勝てなくなり、狙われなくなった他のデッキが勝って…
いたちごっこになるだけである。
勝ちを追求することは面白いことなんだが、EDHで勝つために必要なのは究極的にはデッキパワーを高めることでは無くて、狙われないことなのだから、それを目指してデッキを組み替えることは出来ても、完全に対戦相手を思い通りには操れないのでいくらでも強弱は変動してしまう。ランキングなぞ作るだけ無駄というか、作らない方が一部のデッキにとっては都合が良いというのが僕の考え。まあランキングというツールは対象となる物事に詳しくない人が、本質かどうかは別に何となく全体像を把握するのには向いているから、自然と成り上がっていくのが流れなんだが。例えばガチカジュで揉めないようにランクをすり合わせるとか、用途はいろいろあるし。
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