EDH強すぎるカードと対策
2020年12月17日 Magic: The Gathering対戦ゲームでしばしば問題になるのはパワー格差。
~は強すぎるから禁止。
~を使うと勝てて当たり前。
みたいな極端な話まで出てくるくらい、盛り上がるテーマでもある。
僕はパワー格差には肯定的である。全てが均等な強さを求めるのであれば、じゃんけんや将棋のように相手と同じ駒を使うゲームをする。
格差があることで生じるのは対策。この対策というのは奥深い。例えばmtgの過去の話で言えば、頭一つ抜き出た強さを持つネクロポーテンスが環境を支配しているかと思いきや、優勝したのはガチガチに黒対策をした白単という逸話がある。僕はこの環境ではプレイしていなかったが、これこそパワー格差のある駒を取捨選択する醍醐味だと思う。メタゲームという業界専門用語はとても好きな概念。
純粋にプレイの上手さを競い合うだけならば同じ駒を使うゲームが良いわけだが、事前準備(すなわ構築)にも重きを置きたいならば、格差はあるべき。不十分な事前準備でしかないのに「勝てない」というのは当たり前のこと。
ちなみに今のEDHで抜きんでたカードは、
・トラシオス
・タッサの神託者
この二者であることは多くの人から同意を得られると思う。でもEDHは多人数戦なので、対策や集中攻撃で何とかなってしまうのも事実。禁止になるかどうかは僕の判断ではないのでおいておくとして、閃光と比べて対処困難な異常なものには思えない。森林の始原体をコピーしまくるクソゲーとも違って、グダグダせずにさっさとゲームを終わらせてくれる。
特にトラシオスについては、多くの人がやらかしがちな1:1フォーマットと同様にやり取りしてしまうミスプレイの上に成り立つ強さでもあるので、呪われたトーテム像のような機能停止にさせるカードでなくても、適切な対処でも良い。例えば、トラシオスデッキから出てくる極楽鳥をちゃんと処理していますか?
タッサの神託者に関しては、カウンターのないデッキだと直接介入しがたいのだが、それでも倦怠の宝珠系のカードは増えているし、大抵多色なのでマナベースを責めても良い。敵対工作員、船殻破りのような見た目にインパクトの強いカードに釣られて、本来意識すべき環境の上位の存在への対処を疎かにしては、到底勝てるデッキとは言い難い(もちろん、敵対工作員も少なからずコンボに対する抑止力になるので、これがダメというわけではない)。
話は変わるが昔存在したエクステンデッドというフォーマットの話。
ミラディンが出る以前の修繕はパワーカードではあったがオバーパワーではなかった。厳かなモノリスなどとセットで使えたこともあり、修繕を軸に据えたデッキは抜きんでた存在ではあったが禁止にはされなかった。今は記事をあさっても出てこないが、昔公式の記事でこういうものがあった。環境で頭一つ抜けたデッキをあえて残し、他の数種類のデッキが対策させるような形で多様性を生ませるのだと。確かにサイカトグだったりゴブリンだったり、対策することで戦えないわけではないレベルのデッキがごった返していた。こういう形は僕も理想形だと思う。
EDHの良いところとしてジェネラルという性質からデッキに多様性は生まれやすい。また、先ほど少し触れたが多人数戦のため集中攻撃による対策という手段が取れるので、少しデッキパワーが落ちるとしても、逆に妨害の矛先が別に向いて自由に動けることで勝てるといった、誤魔化しが効くことが挙げられる。狭いカードプールであるほどカードパワーにはシビアで妥協が効かないのに対し、EDHでは融通が利きやすい。そして、これもまた構築する上で検討しなければならない事前準備の一種でもある。だからこそ多少のパワーカードも許されると思っている。EDHをやりたい人の中には、魔力の墓所のような意味わからんパワーカードを使いたいという層は確実にいて、ヴィンテージとはまた違った環境特有の爽快感を楽しみたい面もある。
というわけで、僕が言いたいのは…
ロフェロスを解禁してくれ。
緑のエルフ的戦略は、今の環境に存在しているセルヴァラやマーウィンだとどうしても生物に依存しているので、除去で一掃されて終わる。アニマーとか似たようなものにモードチェンジしても大体同じように死んでいく。ロフェロスはマナ加速のためにランパン系カードで土地を並べる戦略となることで、ジェネラルが処理されても次の手に移りやすい。梓と違って爆発力があるので、爽快感が段違いで、高速コンボ博覧会でもちゃんとゲームになる(梓はその遅さをかばうために抵抗の宝球などで相手を減速させないとガチ卓では通用させにくい)。
所詮、除去体制のない生物なんだし、さすがにキャストした次のターンに勝つにはハードルが高すぎるから、今の環境ならば十分許容されると思うんだが。脳筋デッキを充実させることは、トラシオスを引きずり下ろすことにもなる(トラシオスは脳筋3人に囲まれると勝てないため)。
~は強すぎるから禁止。
~を使うと勝てて当たり前。
みたいな極端な話まで出てくるくらい、盛り上がるテーマでもある。
僕はパワー格差には肯定的である。全てが均等な強さを求めるのであれば、じゃんけんや将棋のように相手と同じ駒を使うゲームをする。
格差があることで生じるのは対策。この対策というのは奥深い。例えばmtgの過去の話で言えば、頭一つ抜き出た強さを持つネクロポーテンスが環境を支配しているかと思いきや、優勝したのはガチガチに黒対策をした白単という逸話がある。僕はこの環境ではプレイしていなかったが、これこそパワー格差のある駒を取捨選択する醍醐味だと思う。メタゲームという業界専門用語はとても好きな概念。
純粋にプレイの上手さを競い合うだけならば同じ駒を使うゲームが良いわけだが、事前準備(すなわ構築)にも重きを置きたいならば、格差はあるべき。不十分な事前準備でしかないのに「勝てない」というのは当たり前のこと。
ちなみに今のEDHで抜きんでたカードは、
・トラシオス
・タッサの神託者
この二者であることは多くの人から同意を得られると思う。でもEDHは多人数戦なので、対策や集中攻撃で何とかなってしまうのも事実。禁止になるかどうかは僕の判断ではないのでおいておくとして、閃光と比べて対処困難な異常なものには思えない。森林の始原体をコピーしまくるクソゲーとも違って、グダグダせずにさっさとゲームを終わらせてくれる。
特にトラシオスについては、多くの人がやらかしがちな1:1フォーマットと同様にやり取りしてしまうミスプレイの上に成り立つ強さでもあるので、呪われたトーテム像のような機能停止にさせるカードでなくても、適切な対処でも良い。例えば、トラシオスデッキから出てくる極楽鳥をちゃんと処理していますか?
タッサの神託者に関しては、カウンターのないデッキだと直接介入しがたいのだが、それでも倦怠の宝珠系のカードは増えているし、大抵多色なのでマナベースを責めても良い。敵対工作員、船殻破りのような見た目にインパクトの強いカードに釣られて、本来意識すべき環境の上位の存在への対処を疎かにしては、到底勝てるデッキとは言い難い(もちろん、敵対工作員も少なからずコンボに対する抑止力になるので、これがダメというわけではない)。
話は変わるが昔存在したエクステンデッドというフォーマットの話。
ミラディンが出る以前の修繕はパワーカードではあったがオバーパワーではなかった。厳かなモノリスなどとセットで使えたこともあり、修繕を軸に据えたデッキは抜きんでた存在ではあったが禁止にはされなかった。今は記事をあさっても出てこないが、昔公式の記事でこういうものがあった。環境で頭一つ抜けたデッキをあえて残し、他の数種類のデッキが対策させるような形で多様性を生ませるのだと。確かにサイカトグだったりゴブリンだったり、対策することで戦えないわけではないレベルのデッキがごった返していた。こういう形は僕も理想形だと思う。
EDHの良いところとしてジェネラルという性質からデッキに多様性は生まれやすい。また、先ほど少し触れたが多人数戦のため集中攻撃による対策という手段が取れるので、少しデッキパワーが落ちるとしても、逆に妨害の矛先が別に向いて自由に動けることで勝てるといった、誤魔化しが効くことが挙げられる。狭いカードプールであるほどカードパワーにはシビアで妥協が効かないのに対し、EDHでは融通が利きやすい。そして、これもまた構築する上で検討しなければならない事前準備の一種でもある。だからこそ多少のパワーカードも許されると思っている。EDHをやりたい人の中には、魔力の墓所のような意味わからんパワーカードを使いたいという層は確実にいて、ヴィンテージとはまた違った環境特有の爽快感を楽しみたい面もある。
というわけで、僕が言いたいのは…
ロフェロスを解禁してくれ。
緑のエルフ的戦略は、今の環境に存在しているセルヴァラやマーウィンだとどうしても生物に依存しているので、除去で一掃されて終わる。アニマーとか似たようなものにモードチェンジしても大体同じように死んでいく。ロフェロスはマナ加速のためにランパン系カードで土地を並べる戦略となることで、ジェネラルが処理されても次の手に移りやすい。梓と違って爆発力があるので、爽快感が段違いで、高速コンボ博覧会でもちゃんとゲームになる(梓はその遅さをかばうために抵抗の宝球などで相手を減速させないとガチ卓では通用させにくい)。
所詮、除去体制のない生物なんだし、さすがにキャストした次のターンに勝つにはハードルが高すぎるから、今の環境ならば十分許容されると思うんだが。脳筋デッキを充実させることは、トラシオスを引きずり下ろすことにもなる(トラシオスは脳筋3人に囲まれると勝てないため)。
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