今までは他に有効なカードがなさそうだったので抜こう抜こうと思っても何となく使っていたが、今は何らか別のベクトルのカードが欲しいためスペースを作るための明確な理由が出て来た。


タッサの神託者の2枚目として神秘を操る者、ジェイスはメジャーなカードではあるが…

多くの場合、タッサの神託者で事足りるので保険的意味合いが強い。一部のタッサの神託者対策を回避できるが、ジェイスだから勝てたというゲームはかなり少ない。特に多色デッキだとシンボルがキツすぎて、専ら手札で腐らせるかFoWや否定の力のコストになっている印象が強い。

サーチ先としても微妙で、生物サーチから持ってこれるタッサの神託者の方が明らかに探しやすい。純粋な青黒二色だとチューター不足でかさ増しとして大事かもしれないが、トラティムのような緑を含むデッキだと、果たしてどうなのか、という。

また昨今の不快生物横並び戦略によって、サーチから2枚コンボが難しくなることは、かなり多く発生する。この時にコンボの片割れを握っていても仕方なく、殴り合いに使える生物が欲しくなる。少なくともブロッカーがないとすぐに殴り倒される。

こういう時に、緑単セルヴァラとかは有利な面もあって、コンボのための生物はサイズが大きめなので、グダった場でサイズでもって支配的になれる。森林の怒声吠えとか、威厳の魔力とか。大樫の守護者や激励でコンバットトリックとかリミテか?でもこれが厄介。

ただし、あくまでコンボデッキの立場からは、コンボに少しは寄与した方がよい。グダらないゲームも沢山有る。

…などと考えると、活躍の幅の狭いジェイスは抜いて、他のカードに変えるのが良いのでは無いかと。サイズに優れる何かか、コントロール要素の強い何かか。トラティム想定だが、他デッキに生かすためにも赤も含めていくつかピックアップしてみる。



★業火のタイタン

真っ先に使いたいと思ったのはコレ。ライフを詰めるにも有能、戦場のコントロール要素も強い。コイツの優れているところは、敵対船殻ドラ判地獄を、自分のターンの好きなときに解除できること。大振りなアクションを起こして場を処理して、次の手番の人に勝ちを掠められるのは、一番冴えない。


★大修道士、エリシュ・ノーン

赤がない中で戦場で支配的というとコイツか。殴り勝ちも十分視野に入るし、場に出た時点で多くの不快生物を処理、マナクリも消し去るのですぐに除去されても一定のアドはあるが、業火のタイタンよりも重く、返しのターンにコンボを決められるのも怖い。


★血の取引者、ヴィリス

好きなタイミングで場をコントロールできてアドまで取れちゃうが、素出しして能力即起動まで行うのはちょっと無理では?納墓+再活性ありきと思うので、デッキの構造自体の変更になってしまう。

まあ納墓+再活性でヴィリスを釣って、デモコンタッサをするデッキがあっても良いとは思うが。


★鎖を解かれし者、ポルクラノス
★巨大猿、コグラ
★茨のマンモス
★頂点のアルティサウルス

自然の秩序も併用で。敵対工作員相手には素出しルートしか取れないが、それ以外には早いターンから場をコントロールする選択肢がとれる。

自然の秩序→アルティサウルスでマナクリ一掃&ジェネラルも一掃というのは緑系のデッキの序盤の動きではかなり強いものだと思うが、トラシオス&ティムナのマナ基盤では素出しは中々にキツい。素出しが現実的なマンモス、コグラになるにつれて、破壊力が落ちる。ポルクラノスは即効性が無いが、キャストはしやすい。グダッた時の想定なら再利用できる点はあり。まあ、アルティサウルスでも幻影の像などでコピーすればいいのだが。


★龍王ドロモカ

絆魂でグダッた時の殴り合いに強いし、上の除去マン達と違ってコンボの一押しに使える。少なくとも自然の秩序を使うなら選択肢には入れておきたい。

自然の秩序は結構アリよりで、トラシオスでは種子生まれの詩神を持ってくることが出来る点は強い。

種子生まれの詩神
龍王ドロモカ
除去枠

くらい並ぶと、採用もアリではないか。


★至高の評決

トラシオスデッキで使う場合、自らのマナクリを潰してしまうので、ある程度土地を伸ばせる構築が求められる。そもそもグダって殴り合いというのは、正直勝てるかどうか分からないので、あくまでヘイトベアを一掃してコンボを仕掛けに行くと言う意味では勝利に対する行動として一貫しているとも言える。

使いやすいリセットにはサイクロンの裂け目が既にあるわけだが、サーチもドローも出来ない状況では枚数のかさ増しがされていないと使えない。また、サイクロンはグダってやることが無くなってマナが立っている相手には効きにくい。瞬速生物はまた出てくる。

リセットを使うなら至高の評決が一番良い。青いので最低限FoWのコストとしてコンボに貢献してくれる(?)


★幕切れ

リセットだと自分への被害が大きいのでピン除去×2という安直な考え。本当は“サンダーボルト”が良いけど、重たいカードしか選択肢が無いので、小回りの効くコレかなと。


★自然の怒りのタイタン、ウーロ

上記カードほどの積極的なボードへの介入では無いが、最低限マナ加速として使えて、グダッた時にも手札とライフに貢献。マナ加速としての動きだけ見るとクソ雑魚なのだが、土地が伸びる点と多機能な点が大事。

ただしEDHでの活躍は地味になりがちで、納墓や直観のようなシナジーのないデッキだとどうなのかと思う。結局地味すぎて抜けそう。


さて、個別に感想文をつけるのも良いが、デッキとして形にするにはある程度のシナジーやカードの並びが重要になる。そこでいくつか組み合わせの案を出してみることに。


▲パターンA

血の取引者、ヴィリス
納墓
直観
再活性
生+死

ヴィリス早釣りを組み込む。リアニメイトスペルは直観でタッサの神託者、瞬唱の魔道士、デモコンと持ってくることで、別のコンボルートになるのはいつも通り。

敵対工作員は仕方ないが、船殻破りは再活性→ヴィリスでドロー能力がスタックに載ったあと、除去してしまえば良い。敵対工作員がいる場ではトラシオスでアドを取り続ければ良いわけだから、船殻をカバーできることの方が意義がある。

手札で腐らせるリスクは増えるがよりコンボに寄せる感じになる。この場合使いにくいチューターである悪魔の意図は抜いた方が良いかも(デッキの中に単品で機能しないカードが増える)。


▲パターンB

鎖を解かれし者、ポルクラノス
(種子生まれの詩神)
龍王ドロモカ
自然の秩序

自然の秩序軸。

単体でサイズのデカい生物が増えるので、場が縛られても素引きで何か出せる可能性が上がる。

トラシオスさえいれば、種子生まれの詩神アクセスでアドを取りつつ勝利に向かえるし、タッサの神託者が揃ったならドロモカに繫げば良いので、やはりコンボ自体も強化される。サーチ対象の生物は単品で機能しやすいのでチューターが封じられても“当たり”が増えるが、デッキが大振りになる。ヴィリスのようにクソ強い上振れが出来るわけではない。

本当は頂点のアルティサウルスを使いたいけど手札に来てキレるリスクが上がりそうで躊躇。


▲パターンC

自然の怒りのタイタン、ウーロ
至高の評決
(その他除去)
(マナ加速)

土地加速を重視して、除去をかさ増し。自分のマナクリやトラシオスを流したくないので至高の評決が良いかどうかはともかく、エリシュノーンを使うにしてもマナ加速を厚くした方がいい。

マナ加速は無難な行動であり、初手の安定度が上がるし、序盤に下手に仕掛けるよりも着実にアドを取って前に進める。納墓+再活性→ヴィリスと仕掛けて、全力妨害を喰らうと辛いし。


▲パターンD

空いた枠に無難に除去を足すだけ。

割愛。



今のところ、一番使いたいと思うのは自然の秩序パッケージ+幕切れなどでピン除去を厚くする感じ。ジェイス以外にも悪魔の意図という微妙に使いにくかったカードと差し替えていく感じか。

実は今回あんまり考えなかったが、コントロール奪取を厚くする手も有る。敵対工作員や船殻破りは奪っても直接アドが取れるわけでは無いが、ゲームが長引く間にトラシオス起動の回数を稼げるなら間接的にアドを取れる。特に船殻は取りたい。ただ、誘惑蒔きやシルムガルのように、相手に返してしまうのは微妙で、完全に奪うものとなるとドレイク以外はやはり重さがなあ。いっそのこと集団強制で全部奪うか?




という感じで、ジェイス云々よりも新環境でのデッキ構築を模索中。

敵対船殻ドラ判たちは、クソゲーを強いる一方で、統率者自体のスペックによるワンサイドゲームを減らしているので、ある意味で健全なゲームなのかもしれないが、気持ちよくコンボが決まらないと言う意味で爽快感が減る。感性は色々だろうが、がちのEDH民は何かよく分からんリミテッドみたいな泥仕合よりも、魔力の墓所からブンブンして2KILLしたいし2KILLされたいでしょ?もちろん、何時間もワイワイすることを善しとする人がいるのも分かるが、敵対工作員たちは最適化されたデッキにも採用されるくらいのコスパと単色のせいで、どんな卓でもグダグダ率が高くなるのはネック。自分はコンボ全振りでは無くて、やや受け身のコンボデッキの方が好きなんだけど、それでもグダグダの末の勝利を求めているのではなくて、華麗に立ち回って勝ちたい。

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