EDHにおける1マナカウンター

2011年2月2日 TCG全般

クソ長文注意

2マナ以降に優秀な確定カウンターが並ぶEDHで、
敢えて1マナの不安定なカードを使う理由、
それは序盤に使われる被害の大きい呪文、キルカードへの防御である。
Mana CryptやSol Ringによって超高速の展開が実現されうる環境で、
軽さは非常に大きなメリット。
少なくとも、重いという理由で邪魔や禁止、謎めいた命令が消えていった
自分の周りの環境では、十分に選択肢に挙がってくるカード。

対処すべきカードで重要になってくるのは、
序盤に自分が即死級の被害を受けるかどうかである。

全員に同様に刺さるなら無視できるかもしれないし、誰かが対処してくれるかもしれない。
カウンターに限らず妨害カードの多くは、
打った側と打たれた側が一方的に損をするだけなので
本当に対処しなければならない局面以外では使用を控えるべきなのだ。
カウンターはあくまでも、自分の防御のために使うのがよい。
勿論、立ち回り上、他のプレイヤーを助けたほうが勝利につながる局面はあるかもしれないが、
それを構築段階から想定することは難しい。

また、即死しないなら放っておけばよく、無理して1マナカウンターを積む必要がない。
少なからず、後半に腐るリスクを背負うのだから。

各ターンに最大限の展開を行いたいEDHでは、中盤から後半にかけて構えるマナが
2から1へ減ることも重要だが、その恩恵を最大限に享受できるほど、
綺麗なマナカーブ、理想的な展開が出来るとも限らないので
やはり、基本的には対序盤性能をみて採用したい。

せっかくなので、自分のウーナを基準に各種カウンターについて考えてみた。
デッキについては←のテーマからどぞ。
特定の視点から見てるので、他のデッキでは
重要度や使い勝手が変わる可能性があるので注意。

・呪文貫き
無垢への回帰、ハルマゲドンを防ぐカードとしてはかなり優秀な部類。
受けの広さ、カウンターとしての信頼性の高さのバランスがいいと思う。
環境が読めない場合でも、EDHのキルカードは非生物スペルの方が多いので有効。

また、生物に対処できない問題も、金粉のドレイクやラワンによってカバーされる。
これらは他の人のデッキにも入っている場合が多いため、
自身が引かなくても勝手にケアされる局面もいくらかある。
ほとんどの生物は急いで序盤からカウンターで対処する必要はなく、
後出しから対処できる除去の方がいいのもポイントか。

EDHではアドを稼ぐために、出来る限り展開をする傾向があるので
中盤から後半でもマナを使い切る場面は多く、完全に腐ることは少ないと思われる。
その呪文がカウンターするべき脅威なのかどうかは別問題だが。

・呪文嵌め
金粉のドレイクをカウンターできる点が優秀。
ガドックや禍汰奇も対処できる。
後半になっても、確定で消せるのは大きなメリットで
対抗呪文、Mana Drainから自分のスペルを守ったり、
Power Artifact、エーテリウムの彫刻家、隠遁ドルイドと
それなりにコンボパーツも引っかかる。

とは言え、生物を処理したいだけなら猿術でも十分だし(ドレイクはEtBに対応して除去れば交換されない)、
こちらの方がラワンも処理できて青いデッキには効率がよいはず。
また、多色ならば、剣を鋤に、赤霊破、殺しと各色に存在する優秀な除去に任せたほうが良い。
ドレイク対策に加え、＋αで序盤に対処したいカードがなければ微妙な立ち位置。

・撹乱
呪文貫きよりも範囲が狭く、カウンターできる可能性も低くなる。
特に独楽の起動マナを残されていると、ほとんど機能しない。
キャントリップのおかげで腐らないのがうれしいが
後半はカウンターという役割は遂行しづらいかもしれない。

ウーナにとって厄介な無垢への回帰、ハルマゲドンは勿論、
超序盤から即死する可能性のある、むかつきや隠遁ドルイドからの戦慄の復活もケア可。
受けは狭いものの、最低限の範囲は対処できているわけだし、
防御力の低さをどう見るかで呪文貫きと選択にするか両方積むのがいいかを判断。

・魔力の乱れ
あらゆるカードをカウンターし得る一方で、刺さる可能性は他カードよりも低い。
また、少なくとも撹乱で対処できないカードを意識しないと劣化になる可能性が高く、
かといって生物対策を重視しても、それならば除去で良いとなりかねない。

キルカードが、生物、非生物両方にあって対処に困るデッキや、
メタは分からないけど環境が超高速っていう、
言ってみれば、「よく分からん」って状況で使うのがメインか。
ただし、わざわざ1マナカウンターを採用する背景には
1マナでないと間に合わない即死カードを想定しているはずなので中途半端にも思える。
先日、このカードに感嘆したが、実は自分にとっては扱いづらいカードなのかもしれない。

・無効
謙虚、BtB、血染めの月で死ぬデッキ専用カードかな。
ちなみに、リスティックの研究やMystic Remoraは即死しないので後回しで良い。
出来れば別の誰かに対処させるか、リセットでまとめて流したい。

コンボパーツやリセットの中には、このカードで処理できるモノも多いので
後半でも対象に困ることはあまりない。
しかし、序盤での使い道が少ないなら、2マナ以降の確定カウンターで十分である点に注意。
そのため、ほとんどのデッキの場合、呪文貫きの方が良い気がする。

・被覆
リセットからエンドカードまで、ソーサリーにはパワーカードが溢れているので腐りにくいが、
やはり対象の狭さがネック。
ウーナにとっては比較的相性がいいカードだと思う。

使えそうなカードを一通り挙げてみたが、まあ、呪文貫きが安定してそう。
しかし、影響力の小さい1/100のカード、
しかもデッキに入るかどうかすら分からないものについて
こんなに長文を書いちゃう自分があほすぎて笑える。