EDHには見かけ上コンボデッキだけど(勝ち筋はコンボだけど)実質コントロールみたいなデッキが多いと思う。
これは一つにはコンボの速度の差に起因すると考えられる。

互いに妨害なしでコンボを揃えあったら、当然、枚数の少なくてコストの軽いコンボが勝つ。
遅い側は何かしら手を打たなければ勝てない。
環境最速の1枚コンボである隠遁ドルイド(一応ドルイドの誓い→サルベイジャー+LEDも)の速度を考えると、ほとんどのデッキは妨害せざるを得ない。

例えばカウンターであり、ピン除去。勿論軽いものでなければ間に合わない。
これらは余程速度に自信のあるデッキでない限り必須。
もう一度書きます。

軽量のカウンターや除去は必須です。

一応、マナ加速から先に決めるというプランもあるだろうが、必要なカードの枚数の関係上積極的に狙うことは出来ない。
運よく決まったら、という程度。


一方でわざわざ重くて枚数の多いコンボを理由は何だろう。

1.リスクの少なさ
2.決めやすさ

多分この辺り。
順番に細かく考えていこうと思う。

まず1番目。
隠遁ドルイドでデッキを引っくり返すのには相応のリスクが伴う。
また1ターン待たなければいけないため、全員から狙われる。
戦慄の復活をMana Drainされて(´・ω・`)ってなるのは良くあること。
(ドルイドの誓い→)サルベイジャー+LEDなんかも、使うのは相当怖いコンボ。

一方でモノリス+Power Artifactならば失敗しても次がある。
タイマンならともかく、多人数の場合、除去や妨害がどこから飛んでくるか想定しづらい。
環境中には0マナスペルも結構あるので、重いもよらぬところから妨害されることも多い。
しかし、モノリスコンボはヨーグモスの意思があれば、1枚ですぐにリカバリーできる。
このようにぶっぱ出来るコンボは、チャンスかどうか微妙なタイミングでも気軽に使っていける。
阻止されなければそのまま勝ちなんだし、チャンス(と思える状況)は積極的に生かしたいよね。

軽量、枚数の少ないコンボほどリスクが高めのものが多いので、リスクを回避していくと自然と重くなる。
逆に言えば、重いコンボにはある程度のリスクの低さ、妨害されてもリカバリーできるものが求められる。

一応、ここで注意しておきたいのは、「リスクの低いコンボを使い次のチャンスが残されたとして、それが最終的な勝率に影響するかどうかは分からない」ということ。
とは言えローリスクコンボは沢山あるんだし、敢えて重くてハイリスクなコンボを選択する必要は無いと思う。


次に2番目。
この場合のコンボの決めやすさとは、軽いとか枚数が少ないという話ではない。
ピン除去が効かない、カウンターされない・・・etc、つまり、妨害のされにくさのこと。
例えば、むかつき+天使の嗜みはむかつきを通せばほぼ勝ちとなる。
デッキを全部手札に加えるということは、自分の手札に沢山のマナソース、複数のコンボ、Force of willや沈黙といった各種妨害カードを抱えることになるわけだから、負けるはずがないだろう。
母聖樹を絡めたりすると実質妨害不可能なコンボとなるし、そうでなくてもカウンターを持つ青以外では介入しにくい。

もしくは妨害されても対処できるように自分もカウンターや各種妨害カードを使う、という程度でも十分かもしれない。
その場合、マナが沢山必要になるし、コンボパーツ以外に多くのカードが必要になるためドローが重要になる。
またせっかくカードを引いても、コンボパーツの片割ればかりでは意味がない。
無駄牌が多ければ潜在的にアドを失いやすい構成になるわけだから、スロットを圧迫する隠遁ドルイドを使わない理由にもなってくる。
軽いコンボってのは色々仕込が必要だったりするので、自然とコンボは重くなっていく。


大抵の場合、“遅いコンボデッキ”はマナ加速してドローして、相手のコンボを妨害し、少数の厳選されたフィニッシャー(コンボ)によって勝利する構成になっている。
まさにコントロールデッキだと思う。
特にマナ加速はアーティファクト、妨害の部分は攻防で活躍するカウンターが優秀すぎて、結果として典型的な青茶系のデッキが出来上がるわけだ。

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