スラーンとシガルダ

2012年5月7日 TCG全般

呪禁ジェネラル。
ドレイクが効かないって素晴らしい。
ピン除去で落せないから、基本的にはソーサリータイミングの全体除去か、クローン生物でしか死なず、安定したクロックとなる。

2体を並べたのは、それぞれ長所短所があり、比較すると面白いから。
まずそれぞれの特徴を軽く見てみようか。

スラーン
長所：カウンターされない、再生がある
短所：色が少ない、回避能力がない

シガルダ
長所：飛行、ピン除去が優秀な白が使える
短所(?)：カウンターで対処されてしまう

･･･

こんなのカードに書いてあることそのままだね。
読めば分かることを改めて書き直しても仕方がないわけで、そこから何を考えるかが重要。
各々について僕なりの考察を追加しようと思う。

スラーン

カウンターされないと言うことは、4ターン目(マナ加速込みで3ターン目)の着地がほぼ確定するということ。
すなわち、スラーンが場に出ていることが前提の動きを組み込みやすい。
魂の威厳やガラクは貴重なドローなのでシガルダでも当然採用されるのだが、特に差がつくと思うのは強化カード。
場持ちのいいスラーンだとオーラや装備品を大目に積んでも、しっかりと使い道がある。

これがシガルダだと、Mana DrainとかArcane Denialされたり、そもそもカウンター警戒でキャストしなかったりと、強化カードを無駄牌として抱える可能性が高くなる。

オーラや装備品はスラーンに回避能力がないことを補う目的でも勿論有効。
また生物のピン除去に劣る緑単では、コンボの妨害が行いにくいため、短期決戦狙いという意味でも良いのではないだろうか。

オーラ満載だと、幻影の像やファイレクシアの変形者で対消滅させられたときに辛いので、出来れば装備品主体のほうがいいかも。
無のロッドやティタニアの歌とは競合するから難しいところだけども。

シガルダ

場に出して、強化して、だとスラーンの劣化になりかねない。
そこで白の強さを考えてみる。

例えば、石のような静寂、沈黙のオーラという茶メタ、ハルマゲドン、リンヴァーラと相手のあらゆるマナソースをつぶしにいけるのが利点。
特にリンヴァーラは自分のマナクリに影響を与えないことから、例えばマナ加速はエルフを軸に組む(この辺の発想はシッセイに近い)。

ソープロ等、白の優秀な除去が使えるとは言え、カウンターがないために肝心なところでコンボや致命的なカードの妨害が出来ない。
マナ拘束というのはその問題を解決する一つの方法と思う。
マナを潰せば、全体除去もクローンも怖くない。

ちなみに、シガルダは軽く組んでみて動かしてみたんだけど、意外にも聖遺の騎士が重要だと思った。
AVRの優秀土地、魂の洞窟を持ってくることで、マナ加速しつつもスラーンに劣る点を見事にカバー。
他にもパンチ回数を1回減らす翁神社、露天鉱床(+梓＋るつぼ)、再キャストに備えた山賊の頭の間など、デッキ的にかなり噛み合う。
緑タイタンも当然強いのだが、軽い聖遺の騎士はチューターで真っ先にサーチしたいカードだった。