考えれば考えるほど面白いカード。
カードを7枚引くではなく、既にある手札をリセットするため通常のドローとは運用方法が異なる。
これを生かす構築について改めて考えてみた。

モックスを使って手札消費を激しく、ボードを強くする。
ここまでは誰でも考え付くだろうし、既に多くのTimetwisterデッキで組まれているけど、コレだけでは足りない。

モックスを置いた瞬間を考えると、自分は相手よりもモックス1枚分ボードが多く、手札は同じ枚数。
一見有利に見えるが、2つの点で対戦相手より劣っている。

一つはTimetwisterにかかる3マナ。
モックス分差し引いても、相手は1~2マナをフリーに使える。
自分はモックスを置くのに対し、相手はロフェロスを置く。サーチしてMana Cryptを置く。
次のターン以降を考えるとボードではむしろ負ける可能性がある。
相手が同系統の構築であるならば、尚更不利になる。

もう一つはデッキの濃さ、手札の濃さ。
Timetwsiterでの回転を良くするためには、カウンターもパワーカードも削らなければならない。
山99枚のデッキから7枚のカードを引くのと、土地30スペル70のデッキから3枚引くのではどちらが強いのか一目瞭然。
Timetwisterで引ける枚数を増やすためにデッキパワーを下げ、6枚くらい手札が増えるのと、デッキパワーは高いまま維持し、Timetwisterで3枚手札が増えるのとどちらが強いのかは十分検討する必要がある。

また、カウンターなしでは今の環境を戦えない。
隠遁ドルイドを除去しておけば生き残った環境と違って、ウーズやむかつきは青じゃないととめられない。
カウンターは絶対に必要なカードで、これを削らなければならない構築、採用できない構築は、かなり練らないと同じ土俵に立てない。


以上を踏まえた上で、Timetwisterを上手く使う構築は2種類ある。

一つは、基本的にはパワーカード詰め込み構築で、たまたまぶん回ったとき(Mana Crypt、Sol Ringと重ねて引いたときなど)にTimetwisterをチューターで持ってくる形。
デッキの中身が濃いために、Timetwister使用時は最高の威力を発揮できるものの、腐らせる可能性も高い。
実質、青黒系のデッキ専用の動き。

別の形としては、7ドローを同一ターン内に連打する形。
毎ターン1枚ずつ7ドローでは、相手も7枚引いたカードの恩恵を授かることが出来てしまう。
1ターン内に2回使えば、1回目の7ドローはほとんど相手に利を与えない。
そこで展開差、アド差がつく。

ただし、何でもいいから2回7ドローを使えば言いわけではない。
暗黒の儀式など、使い捨て加速ではボードで差がつかない。
アドを得るためには、次のターン以降にも恩恵を受けられるものを場に置くこと、もしくは除去で相手のリソースを削らなければならない。
差し引きでプラスになるのなら、暗黒の儀式も採用の余地が有るが、99枚という枠を考えるとどうしても優先順位は落ちる。
使い捨ての加速を採用するくらいなら、ハーキルの召還術、鋼の妨害など、相手への妨害に使え、自分のマナを増やせるカードを積んでいきたい。
少なくとも、相手への妨害手段を持たない遅いソリティアデッキにならないよう留意しなければならない。
Timetwisterを使うタイミングも、適当にぶっぱではなく、なるべく2回目が使えるなど先の見通しが立ってからがいい。
序盤にぶっぱ、狼狽の嵐で投了では話にならない。

ちなみにこっちの構築も、7ドローの増量と自由にスイッチできる黒のチューターが欲しい。
やっぱり青黒が一番いいのか。

いずれにせよ、デッキと手札をぐるぐる回して、沢山呪文をプレイしているけど結局負ける、という醜態を晒さないためにも、構築には気を使う必要がある。
何となく流行っているし、Timetwisterは買えないから意外な授かり物だけ入れよう、みたいな安易な構築にするくらいなら、使わないほうが無難と思う。

コメント

ANN
2013年2月27日21:27

間違ってたら申し訳ないんですが
ボード強化等に使用した手札の補充に使う事が前提
同一ターンに2回以上使わないと相手の手札が増えるだけという点に留意

という事でしょうか?にわかで申し訳ないです!

ぬ
2013年2月28日11:09

昨日の交流会でズアー使ってた者です
リンクさせて頂きました、今後もよろしくお願いします

ともちん
2013年3月1日17:07

>ANNさん
その通りです。

>nullphoneさん
リンクさせていただきました。
よろしくお願いいたします。

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